長く住みつなぐための、小さなお手入れ。
窓を叩く風の音に、少しずつ春の気配が混じり始めました。
新しい季節の訪れは嬉しいものですが、この時期の住まいは「春一番」と呼ばれる強風や、空を霞ませる黄砂など、意外と過酷な環境にさらされます。
大切な住まいと長く、心地よく付き合っていくために。今のうちに整えておきたい、屋根と雨樋のケアについて綴ります。
遠くを眺めるように、屋根の機嫌をうかがう
普段、なかなかじっくりと目にすることのない「屋根」。ですが、春の嵐が来る前に一度、少し離れた場所からその様子を眺めてみませんか。
- 瓦やスレートの浮きがないか
- ひび割れや、剥がれた破片が落ちていないか
もし、双眼鏡などがあれば活用してみるのも手です。
自分では登れない場所だからこそ、地上から「いつもと違うところはないかな?」と、健康診断をするような気持ちで観察してみましょう。
雨樋は、住まいの「水の通り道」
黄砂が舞い、春の雨が降ると、雨樋には泥のような汚れが溜まりやすくなります。
ここが詰まってしまうと、雨水が溢れて外壁を傷めたり、思わぬ雨漏りの原因になったりすることも。
1. 落ち葉やゴミのチェック
冬の間に溜まった枯れ葉や、風で飛ばされてきたゴミが詰まっていませんか?
手が届く範囲の低い場所であれば、トングなどを使ってそっと取り除いておきましょう。
2. 「音」に耳を澄ませる
雨の日、雨樋から「バシャバシャ」と溢れる音が聞こえたら、それは「掃除して」のサイン。
水の流れがスムーズかどうか、雨音に耳を傾けるのも住まいをいたわる大切な習慣です。
黄砂のあとの、小さなお手入れ
黄砂が落ち着いた晴天の日には、外壁やベランダを軽く水で流してあげましょう。
放っておくとこびりついてしまう汚れも、早めの水洗いでさっぱりと落とせます
道具を慈しむように、住まいを整える。
特別なことはできなくても、「いつもと違う音や景色」に気づくことが、一番のメンテナンスになります。
本格的な台風シーズンが来る前に、まずはこの春、住まいの「声」を聴くことから始めてみませんか。
軽やかな心で、新しい季節を迎えられますように。
