COLUMN

暮らしの種をまく。

  1. HOME
  2. ブログ
  3. COLUMN
  4. 梅雨の体と、寝室の衣替え。

梅雨の体と、寝室の衣替え。

6月を健やかに過ごす「眠りの調律」

こんにちは、亀井建築です。

雨の音がしとしとと響き、庭の緑が一段と深く鮮やかになる6月。四季があるのは嬉しいものですが、この季節は気温や湿度が気まぐれに変わり、なんとなく体が重たく感じられたり、夜中にふと目が覚めてしまったりすること、ありませんか?

若い頃のように「一晩寝ればすっきり!」とはいかなくなってきたからこそ、今あらためて大切にしたいのが、心と体をリセットするための「睡眠の質」です。

特別なことをするのではなく、私たちが毎日を過ごす「住まい」に少しだけ手を添えてあげる。今回は、じめじめした季節でも、朝を心地よく迎えるための「寝室の環境の整え方」をお届けします。

一、 日の長さを愉しみ、寝室の光を調律する

夏至を控えたこの時期は、一年で最も日が長い季節です。夕方になっても外が明るく、朝は早くから光が差し込むため、私たちの体内時計は知らず知らずのうちに刺激を受けています。心地よい睡眠の質を保つために、まずは寝室のあかりを見直してみましょう。

  • 夕暮れからは、あかりを落として 夕食のあとや、おやすみ前のひとときは、天井の大きな照明を消して、間接照明や温かみのある暖色のランプだけに切り替えてみませんか。暗闇に目が慣れていくにつれ、高ぶった神経が静かにほどけていきます。
  • 朝日は、やわらかく迎え入れる 遮光カーテンで外の光を完全に遮断してしまうよりも、レースカーテンを重ねて、朝の光がふんわりと気配のように伝わる工夫を。自然な光の移り変わりが、心地よい目覚めを誘います。

二、 空気をカラリと保つ、自然素材の寝室づくり

日本の夏特有の寝苦しさ。その本当の原因は、気温よりも「湿度」にあります。大人の睡眠の質を深く、心地よいものにするためには、室温18〜22℃、湿度40〜60%の「ちょうどよさ」が理想です。

  • 道具の力を、上手に借りる 無理をせず、エアコンの弱除湿や除湿機を道具として味方につけましょう。湿気が抜けるだけで、体感温度は驚くほど下がります。
  • 住まいの素材に、呼吸を委ねる 私たちが家づくりで大切にしているのが、「無垢の木」や「漆喰(しっくい)」といった自然素材です。これらは、湿気が多いときには水分を吸い、乾燥しているときには吐き出す、いわば“天然の除湿機”。 寝室の壁や天井にこうした呼吸する自然素材を使うことで、お部屋の空気そのものが、いつもサラリと澄んだ状態に保たれ、理想の睡眠環境をつくり出してくれます。

三、 五感が喜ぶ、ささやかな心地よさ

年齢を重ねるほどに、肌に触れるもの、耳に届く音に対して体は素直に反応するようになります。寝室の「肌触り」や「匂い」を、ほんの少し贅沢に整えてみましょう。

  • 素肌がホッとする天然素材の寝具を 汗や湿気を吸って、すぐに逃がしてくれるリネンやオーガニックコットンのシーツ。ざっくりとした風合いと、使うほどに肌に馴染んでいく柔らかさは、それだけで毎晩のささやかな愉しみになります。
  • 静けさと、香りの余白 テレビの音やにぎやかな生活音から少し距離を置けるように、ベッドの配置を工夫してみる。そして枕元には、消臭・調湿効果もあるハーブや観葉植物をそっと添えたり、お気に入りのアロマをひと吹き。深い呼吸が、自然と体に戻ってきます。

健やかな毎日は、ひと晩のいい眠りから

「ぐっすり眠れる寝室」は、明日を機嫌よく過ごすための、暮らしの土台です。

年齢とともに変わりゆく体。それに寄り添い、優しく包み込んでくれるような住まいでありたいと、私たちは考えています。大がかりなリフォームをしなくても、ベッドの向きを変えたり、壁の一部に自然素材をあしらったりするだけで、空気の心地よさは見見違えるほど変わります。
雨の季節も、そのあとに来る本格的な夏も。お気に入りの住まいで、どうぞ健やかにお過ごしいただけますように。